確保すべき介護職員の勤務延時間数を求めるために理解しておかなければならない用語は
〇勤務延時間数
〇平均提供時間数
この2つを理解しておかなくてはなりません。2つを使って計算式に当てはめていくことで求めることができます。
1)勤務延時間数とは?
通所介護を提供している介護職員の勤務時間の合計です。しかし、サービス提供時間外の勤務時間は含めませんのでご注意ください。補足で休憩時間は含めることができます。
計算してみよう!
介護職員A 9:00~16:00(7時間)
介護職員B 10:30~13:00(2時間30分)
介護職員C 14:00~16:00(2時間)
→勤務延時間数=7時間(A)+2.5時間(B)+2時間(C)=11.5時間
2)平均提供時間数とは?
利用者1人に対して平均何時間のサービスを提供しているか算出した値のことを平均提供時間数といいます。あくまで平均ですので、提供時間が短い利用者さん、提供時間が長い利用者さん全て時間数を合計し、利用者合計人数で割ると平均提供時間数を求めることができます。
計算してみよう!
サービス提供時間
A 9:30~16:30(7時間) 利用者8名
B 13:00~16:00(3時間) 利用者8名
提供時間の合計
A 7時間×8名=56時間
B 3時間×8名=24時間
A+B=80時間
利用者数の合計
8名(A)+8名(B)=18名
平均提供時間数=提供時間の合計÷利用者数の合計=80時間÷18名=4.44…..
これで平均提供時間数は約4.4時間ということが分かりました。
3)満たすべき要件
利用者15人まで
単位ごとに確保すべき勤務延時間数≧平均提供時間数
利用者16人以上
単位ごとに確保すべき勤務延時間数≧((利用者数-15)÷5+1)×平均提供時間数
4)平均提供時間と介護職員の確保すべき勤務延時間数の関係
この表から照らし合わせ、事業所が確保すべき勤務延時間数が足りているか確認します。